「仕事が忙しい‥」とか、「やりたいことがなかなかやれない!」などと思っている人はたくさんいるでしょう。
そんな人に役立つのが、「タスク管理」という技術です。
Todo管理ならやっている、という方は多いでしょう。
いわゆる「やることリスト」を作って仕事を片付けていく方法です。
しかし、しばしば混同されがちですが、ToDo管理とタスク管理には実は明確な違いがあります。
ToDo管理が「やることを管理する」のに対し、タスク管理は「やりたいことをやれるように管理する」のです。
最近はタスク管理に関するブログ記事や本がたくさんあります。
しかしそれを読んでもタスク管理は難しい、続かないという声が多いのも事実です。
さて、ある日のこと、僕はふと思い立って5歳の娘にタスク管理をやらせてみました。
NUboardというホワイトボードを使ったタスク管理だったのですが、これが思いの外うまくいって驚きました。
後になって分かったことですが、実はそこにはタスク管理のシンプルな本質と、始め方のヒントがあったのです。
今回の連載では、この体験によって僕が学んだ「タスク管理のはじめかた」を3つのポイントに絞って書いていきます。
自身のタスク管理に迷っている人、周りにタスク管理を広めたいと思っている人へのヒントになれば幸いです。
先述のとおり僕には現在5歳の娘がいて、去年から幼稚園に入りました。
「やりたいこと」を思いついては先生や友達とひたすらそれをこなし続ける日々。
毎日とっても楽しく過ごせているようで、親としても一安心しているところです。
そしてたまの休日、日曜日の朝にアニメを観ること。
それもまた娘が楽しみにしている「やりたいこと」のひとつになったようです。
しかし幼稚園児と言えど、「やりたいこと」をやっていればそれでいいというわけではありません。
「やらなきゃいけないこと」というものもあります。
例えば幼稚園の準備などです。
幼稚園の準備ができていないのにテレビを観ようものなら、我が家の鬼が黙っちゃいません。
しぶしぶ娘は準備を始めるわけですが、モタモタするわ何度も同じことを聞くわで妻はイライラ、娘はグズグズ。
やがてそのイライラやグズグズは僕に飛び火します。
また、娘の幼稚園の準備が終わらなければ僕もテレビを観ることはできません。
日曜日の朝のアニメを楽しみにしているのは娘だけではないのです。
この由々しき事態を解決するには、娘が幼稚園の準備をスムーズに出来ればいいわけです。
しかしそれができない。
じゃあなぜできないのか、を考えてみたところ、つまりは次の3つが原因ではないかと考えました。
- 何していいか分からない
- どこまでやればいいか分からない
- いつ終わるか分からない
娘自身がはっきり認識しているわけではないでしょうが、おそらくはこの3つの思いのせいで娘は気持ち良く準備ができないのではないでしょうか。
ここまで分かれば、対策は意外と簡単です。
やることを「書いておけばいい」のです。
ここでふと気がつきました。
「書き出す」というのは、普段僕がやっているタスク管理の基本です。
ということは、もしかして娘にもタスク管理が使えるのではないだろうか‥?
そして僕はさっそく試してみることにしたのです。
「幼稚園児にもできるタスク管理」を。