僕が絵の練習をしない6つの理由

セルフマネジメントの巻


「漫画家」を名乗って生きている僕ですが、絵の練習というものはほとんどしたことがありません。
たぶんこれからもしないでしょう。
その理由をご説明します。

1.練習なんかしてる暇はない

会社員とのパラレルワーカーである僕が絵を描くことのできる時間は、1日のうち朝5時〜6時の1時間程度です。
そもそも練習などしてる時間がない、ということですね。

2.練習してても面白くない

練習自体が好きという方もいらっしゃるとは思いますが、僕自身はそうではありません。
コツコツ、地道に、というのが苦手で、すぐに飽きてしまいます。

3.ゴールがない

たとえば資格取得などの明確なゴールがあるなら別ですが、「絵の練習」というのは全くゴールがありません。
たとえ練習によって今より画力が上がったとしても、きっと「これで満足!」なんて日は永遠に来ない気がします。

4.僕に求められてるのは画力じゃない

個人的にはここがすごくポイントなんですが、おそらく僕の漫画に求められているのは別に画力じゃないんですよね。


これは5年くらい前に出した「タスク管理超入門」という本の中のマンガですが、今自分で見ても、お世辞にも絵が上手いとは言えません。

実際に「絵が下手くそすぎる」といったレビューもいくつか付きました。

が、それとは比べものにならないほどの好意的なご感想をたくさんいただいています。
実際こちらの本はめちゃくちゃ売れておりまして、4万部以上ダウンロードいただいております。

そうしたお声のおかげで「あ、僕の漫画はこれでいいんだ」と思わせていただけました。
なのでいくら「絵が下手」と言われてもノーダメージなわけです。

5.本番を重ねていればイヤでも絵が上手くなる


これは6年くらい前の、僕が初めて世に出した本「Evernote超入門」の中のマンガです。
やはりお世辞にもうまいとは言えませんね。

でも、最近はこれ↓くらいの絵は描けます。


これが果たして上手いのかどうかというのはさておいて、成長は感じられると思います。

ここまでの間、絵の練習は一度たりともしておらず、重ねてきたのは「本番」だけです。

「1回の本番は100回の練習に勝る」という言葉がありますが、本当にその通りで、本番を重ねていればイヤでもそれなりに絵が上手くなります。

また、現代はアマチュア、プロに関わらず「本番」ができる環境が整っている時代です。
「もっと練習してからじゃないと本番に出ちゃダメだ」と言っている人がいるとしたら、それはたぶん自分と、自分が関わる必要のない人間たちだけです。

「本番に出ていい」と時代が言ってくれていて、なおかつそれは100回の練習に勝る経験値を得られる。
だったら本番に出たほうがいいですよね。

6.弱みも裏返せば強みになる

僕の本について、こんなご感想をいただいたことがあります。

画力に関しては決してプロのレベルに達してはいませんが、それがかえって「漫画が本業ではない人が、うまくタスクを管理することによって、副業のブログ運営から出版に漕ぎ着けた」という説得力に繋がっています。
ー「マンガでわかる!幼稚園児でもできた!!タスク管理超入門」のAmazonレビューより

純さんの絵がどんどん上手くなっていくのも心の中で応援しながら読んでました(笑)
ー「やる気クエスト」アンケート(「やる気クエスト公式ファンブック」に掲載)より

絵が上手くないことがかえって説得力に繋がったり、ファンの方からの応援につながったり。
これはつまり「絵が上手くない」という一見弱みである部分が、強みとして活きることもある、ということです。

「絵が上手くなってからじゃないと公開する勇気が出ない」という気持ちも分からなくはありませんが、先述したとおりそこにゴールは無いので、その考え方だと一生絵を公開できません。

上のようなご感想は、僕が絵が下手な頃から世に絵を公開していたからこそ得られたご感想であり、気づけた強みですよね。
個人的には、「絵が上手いですよね」と言われるよりよっぽど嬉しいご感想です。

…というわけで、僕が絵を練習しない6つの理由をご紹介させていただきました。

結論としては、「練習してる暇があったら、本番に出ろ!」ということですね。

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