それでは最後の2つのテクニックについてお話ししましょう。
まずは7つのうち最も重要とも言えるテクニック、「発信する」というものです。
ソーシャルメディアで発信する
夢は目標は手帳などに書くと実現する、などとよく言われます。
しかしそれよりも実現させやすいのが、ソーシャルメディアなどで夢をオープンにすることです。
なぜなら、誰かがそれを見聞きしているからです。
ここに2つのメリットが生まれます。
決意が固まる
ひとつは、自分の中で決意が固まるということです。
公言してしまったからには、というふうに自分の退路を断つということになります。
僕は「本を出したい」とツイートした直後、自分の中でそれを実現させるための歯車が回り出したのを感じました。
本を出すためにはどれくらいのブログ記事数が必要か。
いつまでに本を出したいのか。
逆算すると、どれくらいのペースでブログ記事を書くべきなのか。
資金はどれくらい必要なのか。
それを達成するための具体的な施策を、とりつかれたように考え始めたのを覚えています。
協力者を得られる
もうひとつのメリットは、協力者を得られるということです。
僕の場合、具体的にどういったルートなのかは分かりませんが、なんらかのルートで僕のツイートやブログ記事が出版社の方に届いたのです。
これは、手帳に目標を書いていただけではまず得られないメリットと言えるでしょう。
ブログを書く
もちろん、夢をツイートしただけで叶うわけではありません。
僕の紙の本の出版を担当してくださった編集者さんがこんなことをおっしゃっていました。
僕に声をかける最終的な判断をしたのは、僕の書いたブログ記事をひととおり読んでからだった、ということです。
つまり、もともと僕が「ブログで発信していた」ということが大きな武器となったのです。
ブログは安価かつ手軽に誰でも使えて、さらに影響力も大きい非常におすすめの発信ツールです。
僕は2011年の秋、シゴタノ！で主催されている「ブログ道場」のゲストとして呼んでいただき、インタビューを受けさせて頂く機会がありました。
シゴタノ！ブログ道場でインタビューを受けて思ったこと « 4コマでわかる！ITのこと
そこでこんな質問を受けました。
あなたにとって、ブログとは何ですか？
そのとき僕はうまく答えることができませんでした。
しかし今ならこうお答えします。
僕にとってブログとは、「自己実現のための武器」です。
最後のテクニック
また、「発信する」を続けることにより、自分と志を同じくする人、応援してくれる人などの仲間を作ることができます。
この「仲間を作る」というのが、今回僕がお話する最後のテクニックです。
何か夢を叶えたいと思ったとき、必ずその夢を認めてくれる誰かという存在が必要になります。
どんなに自分一人で叶えられそうな夢に見えても、です。
「友達」とは少し違う気がします。
また、目指す目的が必ずしも一致していなくてもいい。
ただ、なんとなく同じベクトルに向かっていること。
助け合うこともできて、それでいてライバルでもあって。
たとえばアシタノレシピのメンバー12人はひとつのブログメディアで活動してはいますが、全員違う夢を持っています。
それでもきっとどこかで同じベクトルを向いている仲間だからこそ、アシタノワークショップというひとつの大きなイベントを成功させようと一丸となることができたのでしょう。
そんなふうに切磋琢磨し合える仲間がいれば、夢を叶えるまでのスピードは加速度を増します。
僕はワークショップの日、ある夢を叶えることができました。
その夢を叶えることができたのは、Twitterでフォローしてくれているみなさん、ブログを読んでくれているみなさん、アシタノレシピの仲間たち、そしてワークショップにご参加いただいたみなさん。
この方々のおかげに他ならないのです。
