幼稚園児×NUBoardに学ぶタスク管理のはじめかた(3)

セルフマネジメントの巻

前回のお話はこちら。
幼稚園児×NUBoardに学ぶタスク管理のはじめかた(2) | 純コミックス

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そんなこんなでNUBoardでのタスク管理を始めた娘。
しかし、どうもまだやりにくそう。
どうやら、リストが分かりにくいようなのです。

幼稚園の準備はほとんどがルーチンと言えど、毎日まったく一緒というわけではありません
例えば上履きは月曜日だけ持って行けばいいものですし、水曜日はお弁当や歯ブラシが不要です。
しかし曜日の感覚が分からない娘にとって、リストを見ただけではその判断ができません。

また「絵日記を書く」などというタスクを見て、これは朝やることなのか?それとも帰ってきてからやることなのか?といった区別もつきにくいようです。

ここで気付かされました。
どんなにタスクが漏れなく書き出されていても、「今必要なタスク」以外のタスクが目に入ると途端に分かりにくくなるしやる気がなくなるのだということに。

みなさんのToDoはいかがでしょうか?
手帳にやることを書き出したりパソコンのデスクトップに付箋を貼り付けてはいるものの、どれも手付かずのまま空気のようになっていたりしませんか?

それを見て手が動かないのはもしかしたら、今回の娘のリストと同じ問題をはらんでいるからかもしれません。
つまり「今やれるタスク」と「そうでないタスク」が、ごちゃ混ぜに並んでいる状態です。

そう、どうやらタスクリストは「今やること」と「そうでないこと」を明確に区別できるようにしておく必要があるようです。

タスクには実はそれぞれ「それをやるにふさわしい状況」というのがあります。
その「状況」のことをタスク管理の世界では「コンテキスト」と呼びます。

例えば「上履きを持っていく」というタスクは「月曜日」というコンテキスト、「絵日記を書く」というタスクは「帰ってきた時」などというコンテキストを割り当てることができます。

NUboardは普通のホワイトボードと違い、ページが複数あるのも特徴です。
すなわち、コンテキスト別にタスクのページを分けることができるのです。
これを利用し、娘のタスクを曜日別にページを分けて書いておくことにしました。

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そして、月曜日の朝には月曜日のページを。
水曜日の朝には水曜日のページを親が開いてテーブルに置いておいてあげることで、娘には「その日その時に必要なタスク」しか目に入らないようになりました

ところがトラブルが発生しました。
NUBoardを開いておくとジャマだ、とクレームが入ったのです。妻から。

しかしNUBoardを閉じてしまうと娘はどのページを開けば良いか分からないし‥と悩みましたが、解決策が見つかりました。
NUBoardは壁にかけ、開くべきページのところにクリップを挟んでおいてあげるようにしたのです。

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これにより、適切なコンテキストへのアクセス性を損なわずに、省スペース化を図ることができました。

【幼稚園児のタスク管理】NUboardを壁掛け&クリップ利用で、省スペース化とタスクへのアクセス性維持を図る工夫 | 純コミックス

さて、だいぶタスクリスト通りに幼稚園の準備ができるようになった娘でしたが、まだ問題がありました。
「上履き洗い」というタスクを極端に嫌がるのです。

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これはなんとなく原因がわかります。
タスク名が大雑把過ぎた…つまりひとつのタスクの粒度が大きすぎたのです。
タスク名を一目見て「次に起こすべきアクション」が浮かびにくいので、手が動かないのでしょう。

というわけで、上履き洗いのタスクは別途ページを用意して、タスクを細分化してみました。

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これにより「起こすべきアクション」が具体化し、全く手が動かない‥ということは無くなりました。

多くの人はToDoリストを一ヶ所にまとめ、いつもその一ヶ所を参照しています。
結果、そのリストは分かりにくいものになり、タスクは先送りされたり空気になったりしてしまうのです。

ですからタスクリストは「今、必要なタスク」以外をあえて隠したり、リストにアクセスしやすくしたり、分解したりしてとにかく分かりやすくする必要があります。
そうすることで初めて「本当に今やるべきこと」の見通しが立ち、タスク管理として機能するようになるのです。

ということで、タスク管理のはじめかたその2は「リストをわかりやすくする」です。

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これで娘の2つ目の悩み「どこまでやればいいか分からない」が解決しました。

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